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羊の時刻

荻サカエの雑文置き場です。

ボブ・ディランと来たか

 私はボブ・ディランのことを今のところ好きとも嫌いとも思ってないのだけど(ちゃんと聴いたこと無い)私が好きな書き手にはボブ・ディラン好きが結構いる。まずは野呂邦暢

“月並みな美声を期待する人は失望するだろう。一度聞いただけで歌詞をのみこみたい人は当惑するだろう。優美きわまる抒情詩を、ディランは息絶え絶えのかすれた声で吐きすてるように歌ってのける。(中略)

 私にとってこの繊細な野生児が歌うのに耳を傾ける事が生きる事のひとつである。”

(野呂邦暢野呂邦暢 兵士の報酬 随筆コレクション1』みすず書房 p.11-12より抜粋)

 

 それから山川直人も。

“こんなに長い連載になるとは思っていませんでした。最長記録です。ずっと好きで長いつきあいになる、コーヒーとボブ・ディランが助けてくれたのでしょう。”

(山川直人『コーヒーもう一杯(5)』エンターブレイン p.212より抜粋)

 

 そしてますむら・ひろしも折に触れディラン愛を語ってる。『オーロラ放送局』のリクエスト曲にディランって入ってなかったっけ、と、いま本棚から掘り出して読み返してみたら、リクエスト曲じゃなかったけどちゃんと登場してた。朝日ソノラマ版『オーロラ放送局(1)』収録の『ナム・ハレ・ウニ・ルーナ』で、ロックンロールは悪魔の音楽だと主張してロックンロールのレコードをどんどん叩き割る《ウニ月(ルーナ)神教》の一派の蛮行の犠牲になったうちの一枚がディランの『ブロンド・オン・ブロンド』。(それに続けてかち割られてるのはサンタナの『キャラバン・サライ』)

 

 なんとなく女人禁制の音楽なような気がして手を出せずにいたんだけど、聴いてみるか。